嗅覚も味覚も、化合物を感じ取る感覚器官です。
これらは古くから備わっているもので、原始的な動物だと、
嗅覚と味覚の区別はほとんどないようです。
一方、昆虫は味覚と嗅覚がとても発達した動物で、
口・触覚・足・メスの産卵管にも化合物を感じ取る受容器をもっています。
動物たちにとってにおいは、自分の周りの環境を知るための大きな情報源になっています。
例をいくつか見てみましょう!
鮭が産卵のために、生まれた川に帰ってくること。
ウミガメが産卵のために、生まれた島に帰ってくること。
犬が電信柱にかけられた他の犬のおしっこのにおいで、その場所を所有している犬の存在を知ること。
これらすべて、川や島などのにおいを覚えているから帰ってきたり、存在を知ることができるといわれています。
私たち人間のような、視覚が大きな役割を持っている視覚動物ではわかりませんが、嗅覚は動物にとって本当に大切なものだという言うことがわかりますね。
動物の嗅覚の役割は、大きく3つあると考えられています。
1つ目は、食べられるもの、食べられないものを選ぶことです。
2つ目は、その場の環境の変化を知ることです。
3つ目は、敵と仲間を見分けることです。
これは、敵からすばやく逃げるためにそのにおいを察知することや、
交尾のためにメスを探すオスの行動なども含まれています。
一方、視覚動物である猿
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